
選挙権年齢の引き下げについて思いを語るキミコ・フラナガンさん=8月、ロンドン(共同)
英政府が7月、選挙権を付与する最低年齢を現行の18歳から16歳に引き下げる方針を示した。法改正を経て次回総選挙から適用し、若い世代に政治参加を促して投票率向上につなげる狙いがある。歓迎の声が上がる一方、一部若者の間では「投票先を判断できない」と戸惑いも。16歳への引き下げは他の国々でも検討が進んでおり、変革の行方に注目が集まる。
▽判断基準
「とても良いアイデアだと思う。若者の意見を議会に伝えることができる」。年齢引き下げに賛成するロンドン在住のキミコ・フラナガンさん(12)はスターマー労働党政権の決定を喜んだ。2029年までに迎える次回総選挙で投票できる可能性があるからだ。
母親は歓迎しつ...
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