精密検査を受けなかった主な理由
 精密検査を受けなかった主な理由

 認知症やその前段階の軽度認知障害(MCI)は、早い段階で兆候を見つけて対処すれば、進行を遅らせることができる可能性がある。ところが、検査で認知機能の低下を指摘され医療機関での受診を勧められた人のうち、実際に受診したのは7%にとどまることが、国立長寿医療研究センター(愛知)などの調査で分かった。研究チームは「認知機能の低下を自分ごととして受け止められていないことが考えられる」と分析している。

 研究は、自治体で認知症の早期支援につながる仕組みを作る狙いで、2024年に10都道府県で実施。65歳以上の人を中心に自宅や検査会場で認知機能を調べる簡易テストを受けてもらい、認知症やMCIの兆候があった人...

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