
日本人駐在員にクリケットの解説をする宮地直実さん(左)=8月、インド・スリシティ(共同)
野球に似た英国発祥のスポーツ、クリケットの人気を高めようと日本とインドで活動する日本人兄弟がいる。来年秋に愛知県を中心に開催されるアジア大会や2028年ロサンゼルス五輪の正式競技に採用され追い風が吹くものの、日本での知名度はいまひとつ。「世界で愛されるクリケットの面白さを知ってほしい」と奔走する。
8月下旬、インド南部スリシティのグラウンドで日系企業のインド人従業員たちがユニホーム姿で熱戦を繰り広げていた。年に1、2回開催される企業によるクリケットのトーナメント戦。従業員への福利厚生の一環だが「負けると男泣きに泣く」(駐在員)真剣勝負だ。
「野球と違って360度どこに打ってもいいんですよ」。...
残り945文字(全文:1245文字)