10日、イスラエル軍の攻撃で被害を受けたガザ北部ガザ市を歩く人たち(ロイター=共同)
 10日、イスラエル軍の攻撃で被害を受けたガザ北部ガザ市を歩く人たち(ロイター=共同)
 停戦を受け、避難先のガザ南部から北部に戻ろうとする人たち=10日、ガザ中部(ロイター=共同)
 イスラエルのネタニヤフ首相(右から2人目)らと会談する米国のウィットコフ中東担当特使(左から2人目)とトランプ大統領の娘婿クシュナー氏(左端)=9日、エルサレム(イスラエル首相府提供・共同)
 イスラエル政府の閣議に出席した(左から)ウィットコフ米中東担当特使、ネタニヤフ首相、トランプ米大統領の娘婿クシュナー氏=9日、エルサレム(イスラエル首相府提供・共同)

 パレスチナ自治区ガザの停戦が、イスラエル政府の正式承認を受けて発効した。しかし米国の和平計画を巡り、釈放されるパレスチナ人の対象などに関して当事者らの相違が早くも露呈。合意に至った「第1段階」後の道筋も不透明だ。2年に及ぶガザ戦闘で2度あった停戦はいずれも破綻した。今回も綱渡りとなるのは間違いない。

 ▽口約束

 「人質全員奪還という目標達成は間近だ」。イスラエルのネタニヤフ首相は9日、第1段階の合意を政府承認するため開いた閣議で訴えた。戦闘継続を求める連立相手の極右閣僚らは承認に反対した。

 イスラエルを支える米国のウィットコフ中東担当特使とトランプ大統領の娘婿クシュナー氏が、和平交渉先のエジプ...

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