
業者間取引価格と民間在庫量の推移
2025年産の主食用米の収穫量は昨年から大幅な増産となり、需要を最大50万トン程度上回る見通しだ。取引価格を左右する民間在庫量は過去最大水準が見込まれ、店頭価格が下がれば消費者には朗報となる。一方、生産者には価格急落への警戒感がくすぶり、今後、石破政権が打ち出した本格増産への慎重論が広がる可能性がある。さらに公明党が自民党との連立政権からの離脱を決めるなど政局は混乱。コメ増産に向けた改革は視界不良だ。
▽手応え
「生産量、作付面積、民間在庫量いずれにおいても近年で最大の水準だ。昨年とは違うステージに入った」。小泉進次郎農相は10日、緊急の記者会見を開き、コメ不足の解消と価格の抑制に手応えを示...
残り797文字(全文:1097文字)











