戦没者慰霊祭で冥福を祈る遺族ら=田上町原ケ崎新田
戦没者慰霊祭で冥福を祈る遺族ら=田上町原ケ崎新田

 太平洋戦争の戦没者らの遺族でつくる田上町遺族会が、町交流会館(原ケ崎新田)で戦没者慰霊祭を行った。遺族の高齢化に伴い、遺族会は2025年度末で解散を予定している。今回が遺族会が主催する最後の慰霊祭となり、遺族ら約25人が参列した。

 今年で76回目の慰霊祭は、1日にあった。出席した佐野恒雄町長は「重い犠牲から学んだ平和の尊さを、未来を担う子どもたちに引き継ぎ、戦争という過ちを二度と繰り返さない社会を実現していかなければならない」と追悼の言葉を述べた。遺族らは一人一人、焼香台の前に立ち、静かに手を合わせて冥福を祈った。

 田上町遺族会は現在、110人で構成している。高齢化が進み、体制の維持が難しく...

残り194文字(全文:494文字)