開拓のため満州に渡って現地で亡くなった人々を悼み、不戦の誓いを新たにした慰霊祭=津南町外丸
開拓のため満州に渡って現地で亡くなった人々を悼み、不戦の誓いを新たにした慰霊祭=津南町外丸

 戦時中、開拓のために津南郷から満州(現中国東北部)に渡り、現地で亡くなった人々の慰霊祭が、津南町外丸の善玖院で行われた。戦後80年の今年は町民ら17人が参列し、後世へ語り継ぐことや平和への誓いを新たにした。

 満蒙開拓団には全国から約27万人が参加したが、ソ連軍の侵攻や栄養失調などで約8万人が犠牲となった。津南郷の開拓団員数は終戦時は約320人だったが、約100人が死亡・行方不明となったという。

 慰霊祭は、津南町殉難者慰霊の会が毎年営んでおり、今年は14日にあった。山田利彦会長(70)が「慰霊祭を長く継承するとともに、二度と戦争をしない日本であることを願う」とあいさつ。読経の中、参列者が焼香し...

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