「連合軍進駐関係綴」の広告や不正募集に関する記述
 「連合軍進駐関係綴」の広告や不正募集に関する記述
 新潟県立文書館で見つかった「連合軍進駐関係綴」
 新潟県立文書館で見つかった「連合軍進駐関係綴」
 占領軍兵士らでにぎわう東京・銀座のキャバレー=1945年11月 

 太平洋戦争終結直後、占領軍兵士を性接待するために設置された慰安施設に関する公文書が新潟県で見つかり、慰安婦を募集する際、刺激的な広告やだます行為が横行していたことが分かる記録が確認された。将兵の満足度を報告する内容もあり、専門家は「女性を差し出し、服従の意を示しているのが分かる」と分析する。

 旧内務省は敗戦3日後の1945年8月18日、占領軍向け慰安施設をつくるよう全国に通達を発出。新潟県警史によると、45年10月時点で県内に151施設がつくられた。文書は、津川署が45~46年度に作成した「連合軍進駐関係綴」で、県立文書館が特定歴史公文書として保存していた。

 県の警察部長が津川署長に電話で指...

残り703文字(全文:1003文字)