
中国大使館の建設予定地前で反対デモをする人たち=1日、ロンドン(共同)
英ロンドンで、中心部の広大な敷地に中国大使館を移設する計画への反発が強まっている。欧州最大規模の大使館を拠点にした中国当局によるスパイ活動や民主活動家監視の強化を懸念し、反対デモが頻発する。英メディアによると、英政府は11月にも建設可否を判断する予定。不許可の場合は外交問題に発展する可能性があり、慎重に見極めている。
▽傍受の危険
「メガ大使館にノー!」。中国の国慶節(建国記念日)を迎えた10月1日、ロンドンの金融街シティーにほど近い王立造幣局跡地前で約100人がシュプレヒコールを上げた。中国は2018年に約2万平方メートルの土地を購入。別の場所にある大使館を移設し、職員住居や交流施設との一...
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