「鳥の研究をすることが面白くてたまらないんです」と話す中村浩志さん
 「鳥の研究をすることが面白くてたまらないんです」と話す中村浩志さん
 「鳥の研究をすることが面白くてたまらないんです」と話す中村浩志さん
 「鳥の研究をすることが面白くてたまらないんです」と話す中村浩志さん

 「神の鳥」と呼ばれるライチョウ。中央アルプスでは約半世紀前に絶滅したが、6年前に復活計画が始まり200羽まで増えた。立役者となった信州大名誉教授で鳥類学者の中村浩志さんが「甦れ!神の鳥ライチョウ」(山と渓谷社)を刊行した。ライチョウが生息する高山の環境破壊を危惧し、これまでの「自然保護観」の見直しを訴える。「野生動物との関わり方を考えてほしい」と願う。

 以前は「自然保護や野生動物の保護にはほとんど関心がなかった」と話す。亡き恩師が30年研究していたライチョウが日本で絶滅の危機にあると知って保全に携わるようになった。恩師は神の鳥として扱い、捕獲しなかったが、中村さんは種の保全のために足輪を付け...

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