
米ミサイル巡洋艦から発射されたトマホーク=2003年(ロイター=共同)
ロシアのプーチン大統領がトランプ米大統領との直接会談を取り付け、巡航ミサイル「トマホーク」供与を話し合う米ウクライナ首脳会談の前日に先手を打った。中東外交で成果を上げ「次はロシア」と息巻くトランプ氏の野心を見透かし、取り込みを図る。ウクライナはモスクワを射程に収めるトマホークを確保して対ロ交渉を進展させる戦略を描くが、振り出しに戻ったようだ。
▽称賛
戦況を変えることはないし、米ロ2国間関係のみならず和平の取り組みにも深刻な害を与える―。ロシア側によると、プーチン氏はトランプ氏にトマホークを供与しないよう警告した。
製造会社によると、トマホークの射程は約1600キロ。2千キロを超えるとの報道...
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