
福井県鯖江市の「めがねミュージアム」内の店舗に陳列された国産の眼鏡
国内眼鏡フレームの約9割を生産する福井県鯖江市の県眼鏡協会は「日本製」と産地表示するための基準を明確化した。海外で組み立て、最終工程だけを国内で行う粗悪品を日本製と表示して販売されるケースが相次いでいるため。関係者は「高品質なメード・イン・ジャパンの価値を守る」と意気込む。
「このままでは、日本製眼鏡の品質が誤解されてしまう」。協会の佐々木英二会長(58)は、危機感を募らせる。協会内で協議を重ねた結果、業界が定めるルール「眼鏡公正競争規約」に基づき、加盟企業約220社に(1)原産国表示の順守(2)違反製品の発注・販売・製造に故意に関与しない―の2点を宣言してもらう誓約書を送付。これまで約15...
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