新潟日報朝刊で好評連載中の遠藤麻理さんのコラム「なんとかなる」が、デジタルでもご覧いただけるようになりました。デジタル限定で過去のバックナンバーもこちらで順次再掲していきます。

 長く鳴っていた電話に出ようとした途端に切れる確率が、90%以上の方もそうでない方も、こんにちは、遠藤麻理です。

 いまだに携帯電話は、ガラケーを使っています。よく「なぜスマホに変えないんですか?」と聞かれますが、答えはひとつ。壊れないからです。ほっぽり投げたり、踏んづけたり、わりと雑に扱っているのですが…。ガラケーは頑丈で、頼もしいやら憎たらしいやら複雑な感情です。

 ガラケーでの検索は、どんどんハードルが上がっています。検索ワードを打ち込むと「この接続先は安全でない可能性があります。接続しますか?」という問いが現れ、選択肢のYESボタンを7回くらい押さないと、目当ての画面に行き着けません。行き着ければまだいい方で「フィーチャーフォンサイト(ガラケー用サイト)は終了しました」の表示も年々増えています。

 そればかりか、最近はメール機能も使わないそうじゃないですか! 20代のラジオのスタッフのスマホに、ガラケーからメールを送っても一向に返信がないので、「あんた! 無視したね!」と責め立てると「もうメールなんか見ませんよ。時代はLINEっす! いいかげんスマホにしてくださいよ」と逆に責められました。

 ガラケーユーザーであるだけでなく、ニコニコ現金払い派でもあります。知人が東京でこじゃれたバーをオープンしたので、開店レセプションに出掛けました。その店がなんと...

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