新潟日報朝刊で好評連載中の遠藤麻理さんのコラム「なんとかなる」が、デジタルでもご覧いただけるようになりました。デジタル限定で過去のバックナンバーもこちらで順次再掲していきます。

 新潟三越で新潟市北区出身力士、豊山関(小柳亮太さん)とのトークショー「つっぱりトーク 豊山関VS遠藤麻理」がありました。

 豊山関にお話を聞くのは2回目で、今年の1月以来。3月場所で負け越して幕内から陥落し、5月場所は東十両5枚目でのスタートとなりましたが、千秋楽でベテラン安美錦関に勝利し、見事勝ち越しを決めました。

 けがからも回復し、今後はますます稽古に励み、期待に応えたいと話され、集まった皆さんから熱い声援が送られました。

 さて、今回、豊山関にお会いしたら、一つ確認したいことがありました。

 それは、前回の懇親会の席でのこと。いい具合に酔っ払ってきた頃、イベント主催者のおじさまの一人が豊山関に尋ねました。「どんなタイプの女性が好きなんですか?」。

 すると「年上の女性ですね」と言いました。そこでおじさまがすかさず、隣にいた私を指して「じゃあ麻理さんがいいこてま!」と叫びました。「え!」なんて言いながら頬を赤らめはにかんでいると豊山関が一言。「だ…大丈夫です」とおっしゃったのです。

 この場合の大丈夫の意味は、二つ考えられますよね。一つは「はい。ありです」という意味。もう一つは「それはちょっと遠慮します」の意味。「どちらですか!」と詰め寄ることもできず、その日はお帰りになりました。

 そして今回、豊山関が逃げられないように、楽屋ではなく、トークショーの本番で聞いてみることにしました。

 さあ、いよいよ新潟三越場所が幕を開けました。先場所の話、故郷新潟の話、仲のいい力士の話など一通りした後、唐突に「そういえば…覚えていますか?」と切り出しました。

 すると豊山関は...

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