
新潟日報朝刊で好評連載中の遠藤麻理さんのコラム「なんとかなる」が、デジタルでもご覧いただけるようになりました。デジタル限定で過去のバックナンバーもこちらで順次再掲していきます。
平成→令和の大型連休、ゆっくりできましたか?
私は連日仕事で若干心がささくれ立っていましたが、県外から遊びにきた親戚家族と、短い時間でしたが楽しく過ごしました
親戚夫婦には、小学5年生の息子と2年生の娘がいます。会うのは年に数回ですが、どういうわけかこの娘が、私に大変懐いてます。別れ際にはいつも「麻理ちゃんと離れたくなーい! ずっと一緒にいたーい!」と泣き叫ぶのが恒例で、こんなに人に好かれるのは、人生で最初で最後だと思っています。
この子は保育園児の頃から少し大人びているというか、周りの空気を読んで気を使う子でした。

例えば、親戚や知人の集まりなどでその場に初めて顔を出した人が緊張している様子を感じ取ると、お菓子を持って行って寄り添ったり、その人と誰かの間に自分が入って自然と会話をさせたりします。
以前、そんな彼女に、口の悪い叔父が「顔はかわいくないけど、愛嬌(あいきょう)があるな!」と言ったことがあります。叔父さんのアホ! 容姿に対するマイナスの言及は、何かを自分の力で成し遂げた経験のある大人なら受け止められますが、まだ全てが与えられたものだけである状態の子供には残酷です。
しかし、その時も、一瞬表情を曇らせたものの、すぐに得意のゴリラの物まねをして周りを笑わせました。
一番驚いたのは、祖父に対する態度です。...
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