中国共産党の4中総会に出席した習近平国家主席(中央)と幹部ら=北京(新華社=共同)
 中国共産党の4中総会に出席した習近平国家主席(中央)と幹部ら=北京(新華社=共同)
 王信賢・台湾の国立政治大国際関係研究センター主任
 閉幕した中国共産党の重要会議、4中総会についてのニュースを映す北京市内の大型画面(共同)
 会談を終えたトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席=韓国・釜山(ロイター=共同)
 米海軍の原子力空母「ジョージ・ワシントン」で演説するトランプ米大統領(右)と高市早苗首相=神奈川県横須賀市
 中国内モンゴル自治区のレアアース採掘場(共同)

 中国共産党は10月20日以降、政治日程がめじろ押しとなった。第20期中央委員会第4回総会(4中総会)で2026年からの5カ年計画を審議。軍の人事も注目された。全国人民代表大会(全人代)常務委員会や「台湾光復80周年記念大会」もあった。

 習近平国家主席は韓国でトランプ米大統領と会談。アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にも参加した。

 これらの情勢について以下のようにみている。

 ▽発展より安全

 5カ年計画の内容は産業、科学技術、国内市場、対外開放、農村、民生などの分野に及んでいる。ただ目標の多くは「高水準」「高品質」という言葉が使われた。

 一方で「国家安全保障の推進」「国防と軍隊の現代化...

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