
取材に応じる寺田学衆院議員。左は長男が昔好きだったおもちゃ=10月、国会
寺田学衆院議員(49)=立憲民主党=は9月、妻の寺田静参院議員(50)=無所属=の活動を優先するため、次期衆院選に出馬せず、政界を引退する決断をした。
仕事と、子育てや家事の両立は難しい。地方と東京を行き来する国会議員であれば、その厳しさはさらに増す。夫婦ともに、週末はそれぞれの地元活動が入り、子どもの予定に付き添うのは困難を極める。
数少ない女性議員の一人である妻の活動を優先しようと考えた寺田氏は、妻をこう説得した。
「俺には代わりがいても、あなたに代わりはいない」
11月19日は男性の生き方に目を向ける「国際男性デー」だった。今はまだ珍しい「現役男性の引退」は、妻や家族のために仕事を犠牲...
残り2205文字(全文:2505文字)













