対談を終え握手する、ノーベル生理学・医学賞に選ばれた大阪大の坂口志文特任教授(左)と全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長=11月4日、大阪府吹田市
 対談を終え握手する、ノーベル生理学・医学賞に選ばれた大阪大の坂口志文特任教授(左)と全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長=11月4日、大阪府吹田市
 全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長(右)と対談する、ノーベル生理学・医学賞に選ばれた大阪大の坂口志文特任教授=11月4日、大阪府吹田市
 ノーベル生理学・医学賞に選ばれた大阪大の坂口志文特任教授(左)と対談する全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長=11月4日、大阪府吹田市
 ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まり、記者会見で笑顔を見せる大阪大の坂口志文特任教授=10月6日、大阪府吹田市

 免疫の研究で、がんなどの新たな治療法開発に向けた道を開いた坂口志文大阪大特任教授(74)に12月10日、スウェーデン・ストックホルムでノーベル生理学・医学賞が授与される。

 受賞を前にした11月、全国がん患者団体連合会の理事長で、自身もがんの再発を2度経験した天野慎介さん(52)との対談が、共同通信の企画で実現した。

 最先端の研究に臨む坂口さんの患者への思いとは。(共同通信=村川実由紀)

 ▽高まるがん免疫療法への期待

 坂口さんの受賞が発表されたのは10月。体内の過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見し、がんや自己免疫疾患の新たな治療法開発に向けた道を築いたことが評価された。

 まだ研究成果...

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