
「オアシスの階級闘争」
英国のロックバンド、オアシスは1994年にデビューし、数々のヒットで世界を席巻した。だがメンバーであるノエルとリアムのギャラガー兄弟の不仲で2009年解散。そして奇跡の再結成を果たし、25年来日した。
オアシスの「真の価値」とは―。ファーストアルバム「デフィニトリー・メイビー」を分析し、本書はそれを探る。原著刊行は14年で少し前だが、再結成が実現した今、彼らの軌跡を振り返るのは興味深い試みと言える。
「なぜ1枚目?」と思う人もいるかもしれない。オアシスはセカンドアルバム「モーニング・グローリー」のヒットで絶頂期を迎えた。ただ著者によると、2枚目以降は彼らの成功後の作品である一方、1枚目は無名...
残り525文字(全文:825文字)











