「読んでくれた人が、ちょっとだけでも元気っぽくなってくれたらいいなと思います」と話す佐々木愛さん
 「読んでくれた人が、ちょっとだけでも元気っぽくなってくれたらいいなと思います」と話す佐々木愛さん
 「読んでくれた人が、ちょっとだけでも元気っぽくなってくれたらいいなと思います」と話す佐々木愛さん
 「じゃないほうの歌いかた」を刊行した佐々木愛さん

 街外れのカラオケ店を舞台に、キラキラした生き方をしている人「じゃないほう」に光を当てた連作短編集。佐々木愛さんの新著「じゃないほうの歌いかた」(文芸春秋)は、不器用でも、精いっぱい日々を生き抜く人々に向けられた応援歌だ。

 過去のトラウマから「カラオケ恐怖症」になった女性、かなわない恋に思い悩む音大生、離婚して元妻や息子と別々に暮らす売れない作家…。収録の5編は、そんな「主人公じゃなさそうな人たち」の人生がカラオケを通じ、交差していく物語だ。

 「ど真ん中で輝ける人より、世の中の隅っこにいる人を書きたい」と話す佐々木さん。カラオケ店は「仲の良い人と楽しく歌いに行くだけの場所じゃなく、どんな人でも...

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