愛知県東浦町の福祉施設で働く、ポケットナース代表の中嶋美世子さん=8月
 愛知県東浦町の福祉施設で働く、ポケットナース代表の中嶋美世子さん=8月
 愛知県東浦町の福祉施設で働く、ポケットナース代表の中嶋美世子さん=8月

 看護師資格を取得し病院で一定期間働いた後、結婚や出産をきっかけに退職した人材「潜在看護師」に着目し、病院に所属しないフリーランスとしての働き方を提供するポケットナース(愛知県東浦町)が立ち上がった。代表の中嶋美世子さん(47)は「せっかく頑張って手にした資格を生かす場所をつくりたい」と、全国への普及を目指す。

 厚生労働省によると、潜在看護職員は2018年末時点の推計で65歳未満が約70万人。日本看護協会の調査では、23年度の正規雇用看護職員の離職率は11%だった。

 日本看護協会によると、病院などで働く看護職員が退職したいと考える理由は、結婚や転居といったライフイベントのほか、健康上の理由や勤...

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