宮城県知事選で6選を決め、支持者にあいさつする村井嘉浩氏=2025年10月26日、仙台市
 宮城県知事選で6選を決め、支持者にあいさつする村井嘉浩氏=2025年10月26日、仙台市
 SNSで広がった村井氏を巡る主な主張
 (NTTデータの「なずきのおと」で解析)
 (NTTデータの「なずきのおと」で解析)
 兵庫県知事選で落選が決まり、一礼する稲村和美氏=2024年11月17日、神戸市
 仙台市で街頭演説する参政党の神谷代表=2025年10月19日
 国際大の山口真一准教授(山口氏提供)
 河北新報が掲載した「かほQチェック」。自社サイト、紙面の両方で展開した
 記者会見する村井知事。県知事選で当選確実が報じられた後、参政・神谷代表について問われた際に舌を出した行動は「ユーモアのつもりだった」と釈明した=2025年11月5日、宮城県庁

 10月26日に投開票された宮城県知事選は、2025年に実施された各種選挙の中でも交流サイト(SNS)でのデマや中傷が目立った。村井嘉浩知事が6選を果たしたものの、参政党と連携した元自民党参院議員・和田政宗氏に約1万6千票差まで迫られる薄氷の勝利。X(旧ツイッター)では公約に掲げていない「メガソーラー大歓迎!!」「宮城県をザンビアのホームタウンに」といった内容を含む「悪行14選」を掲載した画像が拡散し、村井氏や支援者が「売国奴」などとののしられた。村井氏は選挙後の記者会見で、こう振り返っている。

 「明らかに間違っていることがどんどん拡散している。ちゃんとした事実を伝えても、なかなか世に広まって...

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