
青山学院大准教授の佐竹知彦氏
オーストラリアが米、英2カ国との安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」下で原子力潜水艦の導入を決めたのは、中国の脅威増大による安全保障環境の変化に対応するためだ。
中国の軍事的プレゼンスが南シナ海と南太平洋で急速に拡大するなど、脅威認識は2010年代半ばごろから高まっていた。自国周辺を守るだけなら通常型潜水艦で対応可能だが、南シナ海での対応が必要となった場合、現在保有する通常動力型のコリンズ級潜水艦では現地で10日間程度しか活動できないと言われる。基地との往復にかなりの日数を取られるからだ。
これに対し速度に優れ長期間潜水可能な原潜であれば、現地で70日間以上滞在できるとされる。より多くの...
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