
東海大准教授の柴山由理子さん
フィンランドで、連立与党の一角である「フィン人党」の議員らが、アジア人差別に当たる「つり目」ポーズをSNSに投稿し、国際的に波紋を広げた。収拾を図るためにオルポ首相が謝罪声明を出した。フィン人党は排外主義を掲げる右派ポピュリスト政党で、連立政権発足当初から閣僚がネオナチ的発言で就任10日で辞任するなど、リスクを内包していた。
騒動の発端は、ミスコン優勝者がつり目ポーズをした写真が拡散されたことだった。当初、世論は「幼稚で不適切」といった個人のリテラシーを問う反応が主だった。しかし、フィン人党の議員らが彼女を擁護する名目で同様の投稿を行うと、「許しがたい差別」という厳しい批判に一変した。
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