
取材に応じる社会学者の大沢真幸さん=10月22日、東京都渋谷区
2025年大阪・関西万博は10月、2005年愛知万博を上回る2557万人の一般来場者が訪れて幕を閉じた。関西では盛況だったとの評価が定着し、12月に入ってからも大阪の街中を歩くと、大人気となった公式キャラクター「ミャクミャク」のキーホルダーをかばんに付けた人々を目にする。だが、ほかの地域に目を向けると、あの鮮やかな赤と青のカラーは万博会期中もあまり見かけなかった。158カ国・地域が一堂に会し、多様性の意義を問いかけた半年間は私たちにとってどんな意味があったのか。社会学者の大沢真幸さんに聞いた。(共同通信=井沼睦)
―大阪・関西万博には行きましたか。
「仕事で関係している劇団の公演を見るために...
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