
2026年度予算案の防衛費は初めて9兆円を超えた。高市政権下ではトランプ米政権による増額圧力も加わり、防衛費拡大の勢いはさらに加速する見通しだ。歳出改革による財源捻出には限界があり、財源論が再燃する可能性は拭えない。
▽通過点
「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面している。今回の予算は日本を守り抜くために最低限必要なものだ」。小泉進次郎防衛相は26日の記者会見で「国民に丁寧で分かりやすい説明を尽くしていく」と語った。
2020年代当初、5兆円台で推移していた当初予算の防衛費は、2022年末に策定した安全保障関連3文書を機に急増する。「2027年度に関連経費と合わせ国内総生産(GDP)比2...
残り611文字(全文:911文字)











