通史を書く際、専門外の分野を扱う怖さはあるが「今やらないと、さらに細分化が進み、誰もやらなくなる」と話す安岡健一さん
 通史を書く際、専門外の分野を扱う怖さはあるが「今やらないと、さらに細分化が進み、誰もやらなくなる」と話す安岡健一さん
 通史を書く際、専門外の分野を扱う怖さはあるが「今やらないと、さらに細分化が進み、誰もやらなくなる」と話す安岡健一さん
 安岡健一さん

 大阪大准教授の安岡健一さんは、農学部出身の一風変わった歴史学者だ。大学入学時は環境問題などに興味があったが、北海道でアイヌ民族について学ぶ機会があり「自分とは違う歴史を持つ人が近くにいることに驚いた」。歴史への関心を深め、農業史を専攻した。

 新著「戦後史1945―2025」(中公新書)では、終戦時の混迷から現代のコロナ禍まで戦後の通史を描いた。政治、経済、そして生活や文化の変化など、まさに80年の全体像を示す力作だ。

 以前、高校の日本史の教科書で戦後史を担当。分量が少なく十分書き切れなかったとの思いや、大学でも歴史を学ぶ機会が減っているとの懸念が本書につながった。「とりあえずこれを読んだらと...

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