
「動物の事件簿」
法獣医学者という仕事をご存じだろうか。刑事事件で活躍する法医学者の動物版といったところだ。国内ではまだ発展途上の学問だが、動物が絡む法律の問題は急増している。貴重な法獣医学者の先駆者が、その舞台裏を明かす。
飼い犬の散歩中の小便トラブルから、多頭飼育崩壊などの動物虐待事件、さらには人里に下りてきた野生動物による被害まで、本書にはさまざまな「動物の事件」が登場する。一見するとそれぞれ無関係な問題のようだが、すべて人と動物が関係する事案。法獣医学は、人と動物が密接に関係する場合において重要な役割を果たす学問だ。
かつて家畜や軍用が主だった動物との関係は戦後の都市化で、共に暮らすペットという位置づ...
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