
(絵:100%ORANGE)
朝から家の前で水道管の工事がはじまった。地面を掘りかえし、埋め、掘り返し、埋め、湯気のたつ熱いアスファルトをしきつめる。
外に出て、新聞をとりがてら、おはようございます、ありがとうございます、と声をかけると、工務店のひとたちは驚き、つづいて照れたように笑みをかえす。
工事の機器、自動車のエンジン、幼稚園児の行列、灯油販売の「雪やこんこ」の歌。街路にはさまざまな音があふれている。
およそ20年前、キューバの首都ハバナをたずねた。中心部の旧市街には、100年ものの歴史的建造物が林立している。
朝の旧市街をひとり散歩していた。そこらじゅうでハンマーやドリルの音がひびいている。キューバは社会主義のた...
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