キウイフルーツ畑を背に、帰郷への思いを語る根本友子さん=福島県大熊町(写真映像部・菊池雪那撮影)
キウイフルーツ畑を背に、帰郷への思いを語る根本友子さん=福島県大熊町(写真映像部・菊池雪那撮影)

 2011年の福島第1原発事故を起こした東電が、再び原発を動かす日が近づいている。再稼働に人々はどのようなまなざしを向けているのか。原発の恩恵を受けることになる東京と、甚大な被害を受けた福島を歩き、尋ねた。(2回続きの2)

<上>迫る再稼働、恩恵受ける東京の人々は何を思う

 新潟県と同じように、東京電力の発電所が立地し、長く首都圏へと電力を送り続けてきた福島県。2011年の福島第1原発事故を経験したこの地では、柏崎刈羽原発の再稼働を「仕方ない」と受け止める人や強く反対する人など、複雑な思いが交錯している。

 福島第1原発がある大熊町からいわき市へ避難している根本友子さん(78)は、今も大熊町の農業委...

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