馬場晃弘医師

 今回は患者さんの「診方」と「味方」についてです。

 新潟大医学部医学科総合診療学講座では、「診方」(診察の視点)、「味方」(患者に寄り添う視点)、「見方」(地域を守る視点)という三つの「みかた」を中心に学生教育を行っています。

 今後の医療では「味方」がこれまで以上に重要になり、「全人的医療」が重視されています。医学教育がどのように行われるかの指標では、約20年後の医療を見据えて、多疾患共存患者への対応、専門分化する医療の中で患者の心理および社会文化的背景や家族・地域社会との関係性を踏まえることのできる能力が重要であると述べられています。

 医療をやっていると、「病(やまい)」には「治る病」と「治...

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