各地に伝わる民話や神話をテーマにモザイクで制作する美術家のヤマダカズキさんの作品は、恐ろしさや残酷さが入り交じる場面にもどこかユーモラスで温かみがある。
「記録としての歴史からこぼれ落ちた風習や伝統など、そこに暮らす人がいるから伝わってきたものを分かりやすく共有し、イメージとして記憶に残すことができる」と、口頭伝承や文章の代わりに、絵で物語の面白さを伝えようと試みてきた。
大理石や御影石、ガラスなどを砕いた破片を敷き詰めて描くモザイクは、建築装飾として古くから用いられ、ギリシャ神話やキリスト教の物語などを伝えてきた。ヤマダさんは、ハンマーで石を割って破片を作るところから1人で制作する。
美大...
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