「子どもアドボカシー」の活動に取り組む渡辺睦美さん=30日午後、東京都内
 「子どもアドボカシー」の活動に取り組む渡辺睦美さん=30日午後、東京都内

 全国の児童相談所による2024年度の虐待相談対応件数が22万件台となり、高止まりしている。児相の過剰な業務や人員不足は長年の課題だ。心に傷を抱えた子どもと向き合った上で、職員の疲弊も防ぐ「持続可能な支援」に向けて、トラウマケアに力を入れる児相がある。国も効果に注目し、実態調査や体制整備に着手している。

 ▽大切な鍵

 東京都出身の渡辺睦美さん(29)は4歳の時、児相に保護され、里親家庭や児童養護施設で育った経験がある。実母は精神疾患があり、死にたいという言葉を繰り返していた。里親からは暴力や暴言を受け、過呼吸に陥ることがあった。

 施設で信頼できる職員と出会い、トラウマ体験と向き合う中で、自分の生...

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