与野党党首が、日本記者クラブや各テレビ局などで計6時間超の討論を行った。消費税減税や政治とカネ、衆院解散の大義などを巡り活発な議論が繰り広げられたが、広島市と並ぶ戦争被爆地・長崎市で暮らす一人として、強い懸念を感じた。

 首相官邸筋による「私は核(兵器)を持つべきだと思っている」との発言の是非について論戦にならず、解散のわずか1カ月前のことなのに、まるで忘れ去られたかのようだったからだ。

 唯一の戦争被爆国で安全保障政策を担う政権中枢から飛び出した発言は国内外に大きな波紋を広げたが、高市早苗首相は、この人物を更迭していない。

 首相就任後は踏み込んだ発言を控えているものの、核兵器を「持たず、つくら...

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