ミャンマー総選挙は親軍勢力の「圧勝」に終わった。軍事政権は国家顧問兼外相だったアウンサンスーチー氏(80)を拘束したまま、同氏が率いた国民民主連盟(NLD)を排除して総選挙を強行。スーチー氏がもたらした民主化の功績を消し去った。根付き始めていた自由や希望を奪われた国民の失望感は底知れない。

 「世界のリーダーと対等に渡り合う姿が国民に誇りと希望を与えた」(地元記者)。2012年11月、当時のオバマ米大統領が現職の米大統領として初めてミャンマーを訪れた。オバマ氏は最大都市ヤンゴンのスーチー氏の自宅を訪問。一目見ようとする市民で沿道は熱気に包まれた。

 15年の総選挙でNLDが圧勝し「スーチー政権」...

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