
窪谷浩・ニッセイ基礎研究所主任研究員
トランプ米大統領は5月に任期が切れるパウエル連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)議長の後任にケビン・ウォーシュ元FRB理事を指名すると発表した。ウォーシュ氏は2008年のリーマン・ショック時にFRB理事で、投資銀行での実務経験を生かし、FRBと金融機関の橋渡し役として当時のバーナンキ議長を補佐した経験を持つ。
今回の人事で当初、最有力とされたケビン・ハセット国家経済会議(NEC)委員長はトランプ氏との距離の近さから、指名されればFRBの政治からの独立性に疑義が生じる恐れがあった。金融政策運営の経験が豊富なウォーシュ氏の指名は妥当である。
米司法当局の捜査対象になっているパウエル議長は...
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