冬に人気の旅行先といって、思い浮かぶのはどこだろう。ウインタースポーツを楽しめるスキー場か、それともぬくもる温泉地か。冬の味覚を楽しむというのもいい

▼魅力的な観光地は全国にあまたある中で、今冬(昨年12月~今年2月)の国内人気観光地の1位に、新潟市が選ばれたという。旅行サイト「トリップアドバイザー」が昨年12月に発表した

▼大変光栄なのだが、どうもピンとこないというのが正直なところ。昨冬のランキングを見ると、1位は雪まつりが有名な北海道札幌市、2位は東京ディズニーランドがある千葉県浦安市、3位は温泉地の神奈川県箱根町だった。いずれも納得の観光地だが、なぜ今冬は新潟市?

▼トリップアドバイザーは理由の分析はしていないというので、想像するしかない。新潟市の冬のイベントといえば「酒の陣」が有名だが、3月開催なので期間外だった。中央区の朱鷺メッセでは、よく人気アーティストのライブが開かれるからかと思ったけれど、これは冬に限らない

▼黒湯が特徴の西蒲区の岩室温泉が「温泉総選挙」のおもてなし部門で、2年連続1位に選ばれたという効果は、もしかしたらあるかもしれない

▼毎年1月にキャンペーンで新潟市を訪れる福岡県柳川市観光協会の横山義嗣会長に分析を求めると「冬の新潟は食がおいしいのは当然だけど、訪れる度に人の温かさを感じる。それが一番じゃないですか」。寒い季節に染みる人のぬくもりが最大の魅力だとしたら、最高に誇らしい。