寒気が居座り、新潟市の中心部もすっかり雪化粧した。この日曜日は時折青空が顔を出し、薄日も差したが、普段はにぎわう新潟駅南口の広場や万代シテイパークも、さすがに閑散としていた

▼山沿いの地域を思う。雪壁が2メートルを超えた所も少なくない。雪が降れば視界も足元も心もとなく、気安く外を出歩けるものではない。車を持たぬ高齢者ならなおのこと。そんな中できょう、衆院選が公示される

▼候補者の街宣車は人けのない雪道を走るのだろうか。除雪車が通る道路脇で、停車スペースを探すのも大変そうだ。寒風に耐え街頭演説に足を止める人がどれほどいるか。SNS活用が全盛とはいえ、新顔候補は不利かもしれない。各陣営とも、まずは安全を徹底されますように

▼衆院解散を決めた首相は冬場の総選挙は過去にもあると弁明したが、投開票日の2月初旬はことさら冬の厳しさが身にしみる時季である。経費は850億円に膨らむという。「そんなことより」と納得できる必然性があればいいのだけれど

▼この10年で衆院選は4回目になる。参院選も4回あった。国政選挙がほぼ年中行事化している。生活者本位の選挙だと、どれだけの有権者が腹落ちしているだろう。さしずめ、政治家は踊る、されど進まず-

▼とはいえ今回は、あの選挙が転機だったと後々思い出すことになりかねない気配がある。厳冬期の選挙だってやればできると軽々しく思われたらしゃくだが、やる以上はなんとしても意義あるものにしなければ。

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