
時事芸人のプチ鹿島さん
今回の衆院選で、高市早苗首相の強さとして印象深かったのは「わかりやすさ」だ。第一声では涙を浮かべ「歯を食いしばって30年以上かけて総理になれた」と訴えた。支援者の「頑張れ!」の声に拍手が重なる。努力と感情が可視化された、実にわかりやすい構図である。
しかしニュースを追っていれば、この選挙が首相自身によって仕掛けられたものであることもわかる。問われているのは「なぜ今、選挙なのか」であって、首相個人の物語ではなかったはずだ。それでも、この「エモさ」には多くの共感が集まった。
さらに奇妙なのは「わかりやすさ」が売りのはずなのに、選挙戦に入ると政策論争がかえって見えにくくなった点だ。
自民党は食料品...
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