再審制度を見直す刑事訴訟法改正案を審査する自民党の法務部会と司法制度調査会の合同会議=9日、東京・永田町の党本部
 再審制度を見直す刑事訴訟法改正案を審査する自民党の法務部会と司法制度調査会の合同会議=9日、東京・永田町の党本部

 刑事裁判をやり直す再審制度の改正議論が袋小路に迷い込んでいる。再審開始決定に対する検察の抗告を容認する政府案に、自民党内から怒りの駄目出しが相次いでいるためだ。法務省は国会提出を先送りして修正を急ぐが、改正案の土台をつくった法制審議会(法相の諮問機関)の結論をむげにはできず、片や中途半端な修正では自民側の理解を得られそうになく、苦悩は深まる一方だ。

 ▽切なる叫び

 「今のままだと10年かかっても了承しない」。9日、再審制度見直しを掲げる超党派の国会議員連盟の井出庸生事務局長が不満をぶちまけた。

 3月下旬から続く法案審査は冤罪被害者へのヒアリングを含め、今月9日までに7回実施された。計十数時間に...

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