
米ピッツァー大客員教授のデービッド・ゴールドブラットさん
ミラノ・コルティナ大会は、冬季五輪の持続可能性における一つの模範を示した。壊れやすい生態系を抱える山間部のリゾート地で大がかりなインフラ整備をするのは理にかなわない。主に既存施設を利用し、四つの会場群で開催した今大会は各都市で負荷を分担できた。賢明な発想だ。
国際オリンピック委員会(IOC)が掲げてきた伝統的な五輪像は、一つの都市を中心に開き五輪の精神を祝うというものだ。それが競技会場の枠を超え、社会に理念を広めるという考えには一定の価値もある。ただ、現代はそれが通用しにくくなってきた。
前回北京大会で中国は五輪開催を機に国内で冬季スポーツ産業を興し、何百何千の雇用を生むと約束した。五輪にあ...
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