戦死した母国のアスリートたちの顔を描いたヘルメットが原因で失格となったスケルトン男子ウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチ=12日、イタリア・コルティナダンペッツォ(共同)
 戦死した母国のアスリートたちの顔を描いたヘルメットが原因で失格となったスケルトン男子ウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチ=12日、イタリア・コルティナダンペッツォ(共同)
 ロシアの攻撃で犠牲となったアスリートたちの顔を描いたヘルメットで練習するスケルトン男子のウクライナ代表ウラジスラフ・ヘラスケビッチ=9日、コルティナダンペッツォ(AP=共同)
 ウクライナ選手ヘルメット問題の経過(写真入り)
 スケルトン男子ウクライナ代表のヘラスケビッチが失格となった翌日、記者会見するIOCのコベントリー会長=13日、イタリア・ミラノ(共同)
 スノーボード男子スロープスタイルで優勝した蘇翊鳴(左)から、金メダルをかけてもらった佐藤康弘コーチ=18日、リビーニョ(共同)

 ミラノ・コルティナ冬季五輪が22日に閉幕。ロシアから侵攻を受けるウクライナの選手による戦死者追悼表現の問題に揺れた国際オリンピック委員会(IOC)は、苦渋の末にスポーツと政治に一線を引く意思を示した。失格処分とその余波は「平和の祭典」の理念に影を落としたが、スポーツの現場では対立を超えた融和も見えた。

 ▽反発覚悟

 「われわれの英雄です」。スケルトン男子のウラジスラフ・ヘラスケビッチは帰国後に地元テレビ番組に出演し、司会者にこう紹介された。ロシアの攻撃で命を落とした選手の顔を描いたヘルメットを携えていた。

 「追悼ヘルメット」を着用して試合に臨もうとして失格となった。翌日、五輪開催地イタリアから...

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