藤波匠・日本総合研究所主席研究員
 藤波匠・日本総合研究所主席研究員

 2025年の外国人を含むわが国の出生数(速報値)は、70万5809人で過去最少となった。このデータなどを基に、例年6月に公表される日本人の出生数を試算すると、前年比2・2%減の67万1千人となる。

 1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」は、過去最低だった24年の1・15を下回り、1・13程度となることが見込まれる。

 ただし、出生数は22年から5%を超えて減少し続けていたが、その状況からは脱する見通しである。その背景には、コロナ禍で急減した婚姻数が持ち直し、24年以降横ばいとなっていることがある。婚姻数の増減は、少し遅れて出生数に影響を与える。

 こうした中、出生数が大都市に集...

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