
ブータン人の同僚と写真に納まる熊田淳さん(右)=2023年10月、ブータン・北部ラヤ(国立キノコセンター提供、共同)
ヒマラヤの小国ブータンで、ナメコ栽培が広がりつつある。元々食べる習慣はなかったが、福島県出身の専門家の男性による栽培指導をきっかけに商機が芽生えた。東日本大震災の被災地に心を寄せてくれたブータンへの「恩返し」でもある技術支援は実を結び、男性の帰国後も現地でしっかりと受け継がれている。
▽宝の山
熊田淳さん(66)は1989年に福島県庁に入り、2020年に県林業研究センター副所長として定年を迎えるまで研究に力を注いだ「ナメコ博士」だ。学生時代から関心があった途上国支援に携わろうと、22年に国際協力機構(JICA)の海外協力隊員として初めてブータンを訪れた。
配属された国立キノコセンターではシイ...
残り921文字(全文:1221文字)

















