
斉藤貢・元駐イラン大使
2月28日、イランの最高指導者だったハメネイ師が米国とイスラエルの共同作戦による空爆で殺害された。通常、空爆は相手に探知されないよう夜間に行う。だが異例の明るい時間帯に決行したのは、その時間、その場所に同師が現れることを米国とイスラエルの情報機関が明確につかんでいたためだろう。
攻撃開始の数日後に米国はイランと核問題について協議を再開する予定だった。にもかかわらず同師を殺害したのは、この機会を逃すと、次はいつピンポイントな所在を把握できるか判然としなかったからだと思われる。
米国とイスラエルは核やミサイル問題の解決ではなく、両国が脅威の本丸とみなすイスラム革命体制自体の排除を早くから決断して...
残り968文字(全文:1268文字)











