小谷哲男・明海大教授
 小谷哲男・明海大教授

 高市早苗首相とトランプ米大統領による首脳会談は当初、米中関係が大きく変容しようとする中で、日本の立場をしっかりと伝えることを主目的としていた。しかし、米国とイスラエルによるイラン攻撃と中東情勢の緊迫化により、ホルムズ海峡の安全確保が最大の焦点へと浮上した。

 原油価格の安定を最優先とするトランプ氏は、発言に変遷があるとはいえ、有志連合による艦船派遣に期待しているのは間違いない。中でも、真っ先に首脳同士が会う日本には、連合への参加で先陣を切ってほしいと考えているだろう。

 このような状況の中での会談で首相は、自衛隊派遣に関する法的な制約を説明しながら、法律の範囲内で可能な対応を取る姿勢を示した。会...

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