立命館大衣笠総合研究機構研究員の河西優さん
 立命館大衣笠総合研究機構研究員の河西優さん

 少子高齢化や核家族化などを背景に、家事や介護など家族の世話(ケア)をする子ども・若者が、自身の生活や人生との両立に困難を抱える「ヤングケアラー」の問題が注目されている。2024年には支援が政策課題として法制化された。

 私は当事者の一人として大学で研究している。この問題に光が当たることは喜ばしい一方、言葉が独り歩きしていることに複雑な思いを抱く。

 先日、あるテレビ番組で、きょうだいの面倒を見る子どもの日常が放映された際、交流サイト(SNS)上で「ヤングケアラーなのでは」「虐待ではないか」と親を非難する声が相次いだ。

 ヤングケアラーという言葉が親を責める意味で使われるようになっている。いま一度、...

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