
松井亮太・山梨県立大准教授
中部電力が浜岡原発(静岡県御前崎市)の耐震設計の目安となる地震動(揺れ)の想定を巡り、不正を働いたとされる問題。同社の報告書を受けて、今後、原因の究明とともに再発防止策の議論が進むと思われるが、不正はなぜ起きるのかを考えることが重要だ。
不正が起きると、どのように悪者を罰するかに意識が向きがちだが、そうではなく、規制やルールを守る側がその正当性を感じられる環境をつくる必要がある。
社会心理学の研究によって、人々がルールを守るために重要なのは「罰の怖さ」だけでなく、「規制が正当だと受け止められていること」だと分かっている。罰則を強化しても、「正当ではない」と受け止められるとルール違反が起きやす...
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