
宮城県の東北電力女川原発=2025年12月
原発へのテロ攻撃に備える「特定重大事故等対処施設(特重)」を巡り、原子力規制委員会が設置期限を延ばす規制緩和に踏み切った。人手不足で工事の長期化に苦しむ電力会社は延長を求めており、事実上、原発推進側の事情に寄り添った格好だ。東京電力福島第1原発事故の反省から掲げた「規制の独立性」に疑問符が付き、専門家は「事故前に戻っていくような動きだ」と警鐘を鳴らす。
▽緩和と改善
「規制の改善だ」。規制委が特重の期限延長を決めた1日、山中伸介委員長は記者会見で強調した。規制緩和ではないかとの指摘が相次いだが、「適正化だ」などと述べて譲らなかった。
期限が延長されれば、特重が未完成のまま原発が動く期間は長く...
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