台湾のサイバーセキュリティー会社「TEAMT5」で最高技術責任者(CTO)を務める李庭閣(手前)と会社のメンバー=2026年1月、台北(撮影・岩崎稔、共同)
 台湾のサイバーセキュリティー会社「TEAMT5」で最高技術責任者(CTO)を務める李庭閣(手前)と会社のメンバー=2026年1月、台北(撮影・岩崎稔、共同)
 台湾総統選で、交流サイト(SNS)上に拡散した民主進歩党の候補に関する偽情報について説明する「TEAMT5」の李庭閣=2026年1月、台北(撮影・岩崎稔、共同)

 「やはり来たか」。2023年12月、台湾のサイバーセキュリティー会社で最高技術責任者(CTO)を務める李庭閣(り・ていかく)(42)は、台北市の本社にある自室でパソコンの画面を見つめながら、つぶやいた。

 翌月に台湾総統選を控え、交流サイト(SNS)では、中国からの独立を志向する民主進歩党の候補を誹謗(ひぼう)中傷する投稿が大量に拡散していた。「愛人が3人いる」といった文章に写真や動画が添えられていた。大半は生成人工知能(AI)などを用いた偽情報だった。

 使われている漢字には主に中国本土で使われる簡体字が見受けられた。「発信元は中国の可能性が高い」。険しい表情でそう断言する李は、高度なコンピュータ...

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